AI議事録ツール完全比較2026|中小企業向けNotta/tl;dv/Otter/Microsoft 365 Copilot/Gemini業務別おすすめ
AI議事録ツール完全比較2026|中小企業向け
Notta / tl;dv / Otter / Copilot / Gemini業務別おすすめ
議事録は、中小企業が最初にAI化すべき業務の筆頭です。1日30分の議事録作業を5名で続けると月間50時間が消える。それが月額1,000円台のAI議事録ツールで8割削減できる時代になりました。本記事では、Notta、tl;dv、Otter.ai、Microsoft 365 Copilot、Google Gemini for Workspace、Plaud Noteの6ツールを中小企業の現場視点で徹底比較し、業務シーン別の最適解と、録音同意の取り方を含む法的注意点までまとめました。30人以下の会社の社長が、明日そのまま選べる構成です。
議事録AIで月間何時間削減できるかの試算
「議事録作成に何時間使っているか」を正確に把握している会社はほぼありません。が、計算してみると驚きの数字が出てきます。仮に従業員20名の中小企業で、1日に社内会議2件・営業商談3件・クライアント定例1件があり、それぞれの議事録に平均30〜60分かかるとします。1日合計で約4〜5時間、月20営業日で80〜100時間が議事録作業に消えている計算です。
これを時給換算します。議事録を書くのは、多くの場合、時給2,000〜3,500円の正社員。月90時間 × 時給2,500円 = 月額22.5万円相当の人件費が「会議の後始末」に流れている。年間270万円、新卒1名を半年雇える金額です。
議事録AIを入れると、ここが劇的に変わります。AIが録音から自動で文字起こしし、要約と決定事項を整理してくれるため、人間に残るのは「最終チェックと共有」だけ。実測で議事録1本あたり40分→8分(約80%削減)。月90時間が18時間に圧縮され、72時間が他の業務に戻ってきます。
しかもツール費用は驚くほど安い。後述する6ツールの月額は概ね1,000〜3,500円。1人2,000円のプランを5名契約しても月1万円で、削減効果(月22万円)に対してROIは約22倍。ここまで投資対効果が明確なAI活用は他にほぼありません。「何から始めるべきか分からない」社長には、迷わず議事録AIから入ることをおすすめしています。
主要6ツールの一括比較表
2026年5月時点で、中小企業が現実的に選ぶべき議事録AIは、Notta(国産)、tl;dv(Slack連携)、Otter.ai(英語・営業)、Microsoft 365 Copilot(MS統合)、Gemini for Workspace(Google統合)、Plaud Note(録音ハード)の6つ。得意領域が違うため、会議パターンと既存環境で選ぶのが正解です。
| ツール | 月額(税込目安) | 日本語精度 | 話者分離 | 要約品質 | Zoom/Teams/Meet | 録音方式 | ローカル保存 | 得意領域 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Notta | 1,317円〜 | S(国産強) | ○ | A | 全対応 | 両対応 | ○(エクスポート) | 国産・初導入 |
| tl;dv | 無料〜2,900円 | A | ◎ | S | 全対応 | 録画+文字起こし | △(クラウド主) | Slack文化・要約品質 |
| Otter.ai | 1,800円〜 | B(英語S) | ◎ | A | 全対応 | リアルタイム | ○ | 英語会議・営業活用 |
| Copilot for M365 | 4,497円(M365込) | A | ○ | S | Teams特化 | Teams録画と統合 | ○(SharePoint) | Microsoft環境 |
| Gemini for Workspace | 2,720円(Bus Std) | A | ○ | A | Meet特化 | Meet録画と統合 | ○(Drive) | Google環境 |
| Plaud Note | 本体2.4万円+月990円 | A | ○ | A | オフライン主 | 専用ハード録音 | ◎(端末保存) | 対面会議・外出商談 |
表の見方を補足します。「日本語精度」のSはほぼ修正不要、Aは軽い修正で実用、Bは誤変換が残るレベル。「要約品質」のSはそのまま共有可、Aは数行手直しで使えると捉えてください。料金は中小企業向け代表プランで、年契約割引は含みません。
読み取ってほしいのは「万能ツールは存在しない」こと。日本語精度ではNottaが頭ひとつ抜け、要約品質ではtl;dvに分がある。M365やWorkspace環境ならCopilot/Gemini有効化が早く、対面会議が多いならPlaud Noteが楽。「自社の会議の8割がどんな形態か」を最初に整理して選ぶのが、失敗しない選び方です。
各ツール個別レビュー(3ヶ月使った所感)
ここからは、支援先の中小企業で3ヶ月以上運用した上での率直な所感を、ツールごとにまとめます。スペック表では見えない「現場のクセ」に踏み込みます。
TOOL 01Notta(国産・初導入の鉄板)
「1つだけ」と聞かれたらまずNottaと答えるレベルの完成度
- 強み
- 日本語の文字起こし精度が抜けて高く、専門用語や社名の誤認識も少ない。Web会議の自動参加が標準搭載で、Zoom/Teams/Meetすべて対応。スマホアプリの完成度も高く、対面会議もそのまま録音可能。請求書払い対応で、日本企業のサポート対応も早い。
- 弱み
- 要約品質は実用レベルだが、tl;dvやCopilotほどの構造化はされない。話者ラベルは「話者A/B」表記で、後から氏名を割り当てる手間が残る。2時間超の長時間会議だと要約が荒くなりがち。
- 向く会議
- 社内定例、クライアント打ち合わせ、ヒアリング系商談。「ミスなく文字起こししたい」用途に最強。
TOOL 02tl;dv(Slack連携と要約品質で勝負)
会議終了の瞬間にSlackへ要約が飛んでくる体験は他ツールにない
- 強み
- 要約クオリティが頭一つ抜けている。「決定事項」「アクションアイテム」「次回までの宿題」を自動で構造化。Slack/Notion/HubSpotとの連携が深く、会議終了直後に関係者へ自動配信される。話者分離の精度も高い。無料プランでも月10本まで使える。
- 弱み
- UIが英語ベースで初期設定にやや戸惑う。日本語精度はNottaに一歩譲り、専門用語の誤変換は多め。ローカルへの完全エクスポートは上位プランから。
- 向く会議
- 日次の進捗MTG、リモート中心の組織、Slackでメモを流したいチーム。読む人が複数いる状況で力を発揮。
TOOL 03Otter.ai(英語会議と営業活用に強い)
英語精度は他の追随を許さず、海外取引ある中小企業の必携
- 強み
- 英語の文字起こし精度は世界トップクラス。話者分離が極めて正確で、複数人会議でも発言者が正しく記録される。リアルタイム文字起こしが画面に流れ、英語が苦手な人も読みながら会議に参加できる。Salesforce/HubSpotとの連携も豊富。
- 弱み
- 日本語精度は実用止まりで、Nottaに明確に劣る。日本語の専門用語の誤変換が目立つ。UIは英語のみ。日本円の請求書発行非対応で、経理処理がドル決済固定。
- 向く会議
- 海外パートナーとの英語会議、英語商談、海外採用面接。国内営業活用ならSalesforce連携重視の中堅向け。
TOOL 04Microsoft 365 Copilot(Teams環境の決定版)
Teamsで会議している会社なら追加ツール不要でAI議事録が手に入る
- 強み
- Teamsの会議録画と完全統合。終了直後に「要約」「決定事項」「未解決の質問」が自動生成され、参加者のOutlookに届く。SharePoint/OneDriveに自動保存され、社内セキュリティ統制下に収まる。Word/Excelから会議内容を呼び出せ、提案書作成も高速化。
- 弱み
- 料金が高い。M365 Business Standard(月1,874円)+Copilot月4,497円で合計月6,371円/人。Teams以外(Zoom/Meet)では使えない。日本語要約は安定してきたがまれに論点を外すため、最終チェックは必須。
- 向く会議
- M365を全社導入済でTeams中心の会社。情報セキュリティに敏感な業界(金融・医療・士業)。
TOOL 05Google Gemini for Workspace(Meet環境の標準解)
Workspace環境なら、別ツールよりGemini有効化が早い
- 強み
- Google Meetの「メモ機能」と統合され、終了後にDocsへ要約が自動生成。Drive統合で文字起こしと関連ファイルが同じ場所にまとまる。Business Standard以上に含まれるため追加コスト負担が小さい。Gmail/Calendarとも連携し、会議前後の文脈もAIが把握する。
- 弱み
- Meet以外には対応せず、Zoom中心の会社では使えない。日本語要約はCopilotほど構造化されず、流れを箇条書きにしたレベルにとどまる傾向。
- 向く会議
- Workspaceを全社導入済でMeet中心の会社。スタートアップやIT系中小企業に多いパターン。
TOOL 06Plaud Note(対面会議・外出商談の救世主)
カードサイズの録音端末を置くだけで、対面会議も自動議事録化
- 強み
- カードサイズの薄型録音デバイスで、ボタン1つで録音開始。スマホアプリへ同期するとAI文字起こしと要約が自動生成。Web会議ソフトが入らない場面(対面打ち合わせ、外出商談、現場ヒアリング)で圧倒的に強い。バッテリーは丸1日もつ。
- 弱み
- 初期投資が約2.4万円必要。Web会議には別途設定がいる。月990円サブスクの文字起こしは月300分まで、超過時はPro(月1,790円)が必要。データはクラウド同期されるため機密議事は要注意。
- 向く会議
- 建設・不動産・医療・製造現場のヒアリング、外回り営業の商談、士業の対面打ち合わせ。「スマホを置くのは失礼」な業種で輝く。
業務シーン別ベスト推奨
個別レビューを踏まえ、中小企業でよくある6つの業務シーンごとのベスト推奨をまとめます。「自社で一番多いシーンは何か」を基準に選んでください。
| 業務シーン | 第一推奨 | 次点 | 選定理由 |
|---|---|---|---|
| 1on1(社員と上司) | Notta | tl;dv | 日本語精度と短時間会議への適性。機微な内容が多く精度が命。 |
| 営業商談(BtoB) | Otter / Notta | tl;dv | 正確なヒアリング記録が命。OtterはCRM連携、Nottaは日本語で安定。 |
| クライアント定例 | tl;dv | Notta | 決定事項と次回タスクの構造化要約が必須。tl;dvの品質が抜群。 |
| 社内会議(全社・部門) | Copilot / Gemini | Notta | 既存M365/Workspaceとの統合前提。情報が社外に出ない安心感。 |
| セミナー・勉強会 | Notta | tl;dv | 長時間の単方向音声に強い。全文をブログ転用しやすい。 |
| 対面会議・外出商談 | Plaud Note | Notta(スマホ録音) | 専用ハードならスマホを置く違和感がなく、相手の心理的負担も軽い。 |
重要なのは、「すべての会議を1ツールでカバーしようとしないこと」。社内会議はCopilot、対面営業はPlaud Note、クライアント定例だけtl;dv、という組み合わせが現場の最適解になることもあります。会議の8割でメインを決め、残り2割は補助ツールで埋めるのが正解です。
失敗パターン3つと回避策
議事録AIは失敗が少ない領域ですが、踏むと致命的な落とし穴が3つあります。すべて「運用ルールの不備」に起因します。
最も深刻な失敗。クライアント機密、未公開M&A情報、社員個人情報を含む会議を、外部クラウド型ツールに無自覚に流すケースです。多くのツールは「学習に使わない」設定が可能ですが、初期設定では学習に使われる契約も存在します。契約前に「データ学習の有無」「保管場所(国)」「保管期間」を必ず確認し、機密性の高い会議はPlaud NoteやSharePoint/Drive内に閉じるCopilot/Geminiに振り分けるのが鉄則です。
AI要約は「実用レベルだが完璧ではない」前提を忘れた瞬間に事故が起きます。「クライアントが『検討します』と言っただけなのに、要約が『前向きに導入予定』とまとめ、社内で誤った期待値が広がった」失敗例も実際にあります。AI要約は必ず人間が10分で最終チェックし、特に「決定事項」「次回タスク」「金額・日付」は元音声で確認するルールを作ってください。
日本では会話の当事者による録音は刑事的に違法ではありません。が、参加者が録音を知らない場合、民事トラブルに発展するケースがあります。商談を黙って録音していたことが発覚し、契約解消に至った例も実在。次節テンプレで冒頭で「録音と要約に使います」と明示し合意を得る運用を徹底してください。リスク回避とマナーの両面で必須です。
録音同意の取り方テンプレート
「録音していいですか?」と切り出すのが気まずい、という声をよく聞きます。が、文面を社内で標準化すれば誰でも同じトーンで自然に伝えられます。3シーン別にコピペで使えるテンプレを置きます。
運用のコツは、「録音同意は招集メールと冒頭の二段構え」。事前メールで伝え冒頭で再確認すれば、「聞いてない」のトラブルは99%回避できます。テンプレはGoogleドキュメントで標準化を。
もう1点、見落としがちなのが「録音停止のタイミング」。終了後の雑談まで録音し続けると、参加者が「記録される前提じゃない」と話した内容まで残ります。終了時刻を明確にし、終わったら必ず停止する運用をAI担当が徹底してください。
30人以下中小企業の現実解
ここまでを踏まえ、30人以下の中小企業向けに「組み合わせ4パターン」を提案します。自社状況に近いものを選び、明日から動き出してください。
PLAN Aとりあえず無料で始めたい
Notta無料プランで試行→効果実感後に有料化が王道
- 構成
- Notta無料プラン(月120分まで)を議事録担当1〜2名に配布。1ヶ月は社内会議のみで使い、効果を測定。
- 移行先
- 効果実感後、月1,317円のプレミアムへ。3〜5名分でも月5,000〜7,000円程度で全社カバー可。
- 所要工数
- 初期セットアップ30分+社内ガイドライン作成2時間で、計0.5人日で立ち上がる。
PLAN BSlack文化が強い・要約品質を重視
tl;dvで会議終了直後にSlackへ要約を流す体験を作る
- 構成
- tl;dv Pro(月2,900円)を全社員契約。Slack連携で、会議終了10分以内に要約が指定チャンネルへ自動投稿される設定に。
- 移行先
- 3ヶ月後、長文会議が増えてきたらtl;dv Business(月7,000円程度)で検索・分析機能を追加。
- 所要工数
- Slack連携設定1時間+オンボーディング15分×人数。20人で計5〜6時間。
PLAN CMicrosoft環境で統合運用
Copilot for Microsoft 365を有効化、議事録以外の業務にも横展開
- 構成
- Copilotを役員と各部門長(5〜8名)から導入。Teams会議の自動要約に加え、Word/Excel/Outlookの効率化にも活用。
- 移行先
- 半年後に効果を確認したら全社員へ展開し、業務全体のAI化を一気に進める。
- 所要工数
- ライセンス追加30分+各社員のオンボーディング1時間。20人で約25時間。
PLAN D営業活用を本気でやりたい
Otter or Nottaで商談議事録を自動化、CRM連携でパイプライン管理を高度化
- 構成
- 営業全員にOtter Pro(月1,800円)もしくはNottaプレミアム(月1,317円)を配布。Salesforce/HubSpot連携で商談録音→議事録→CRM自動転記の流れを作る。外回り用にPlaud Noteを2〜3台配備。
- 移行先
- 商談データ蓄積後、Gong/Avoma等の営業分析ツールへステップアップ。中小なら半年〜1年後で十分。
- 所要工数
- CRM連携設定2時間+営業全員のトレーニング90分×人数。10人で計17時間。
4プラン共通の成功要因は、「いきなり全社一斉導入しない」こと。最初は2〜5名でスモールスタートし、効果を数字で確認してから横展開する。これが社内の納得感とROI証明を両立する最短ルートです。「AI担当」を1人立て、初月は隣で伴走するのが内製化の定石です。
よくある質問(FAQ)
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アイサポは、中小企業のAI業務活用を立ち上げから卒業まで伴走しています。

